お知らせ

第35回読書感想画コンクール県審査会 

 1月11日(木)に松山市立東雲小学校で、第35回読書感想画コンクール県審査会が行われました。

 

 講師の松山市立椿中学校教諭 稲田哲也先生から、絵画の指導や審査についてたくさんの御指導をいただきました。その一部を紹介します。

 ・本の内容と合っている、子どものオリジナルの表現が光っているものを選ぶ。裏面の作文なども参考にし、子どもの思いを汲み取ることが大切である。

・本の挿絵や構図と似ているもの、アニメのキャラクターが入っていないかなど、感想画の基となった本と照らし合わせて確認する。

・低学年では、描きたいと思う大事なものを大きく目立つように描こうとする。均一な表現には指導が入っていることが多い。その子が表現したいことに合っていれば、ラメやパステルなどを使用してもよい。

・中学年では、前後の感覚(遠近)が表現できるようになる。重ねることで奥行きを出したり、遠くのものを小さく描くことで遠近を表したりできるようになる。

・中学生は、描きたい絵が先にあり、本の内容と強引にこじつける場合があるので、制作の意図をつかみ審査をする必要がある。アニメの影響が強い。本の内容と絵のイメージが合っているかを見る。また、多様な場面を組み合わせて表現できるようになる。一つの場面だけでしっかり描き込んでいる絵もあり、どちらもそれぞれの良さがある。透明描法、不透明描法についても、それぞれの良さがある。

・ChatGTPで入力すると、たくさんの絵が出てくる、AIで作成された絵を写しても、審査側には分からないことが今後出てくるかもしれない。本や作品の意図と表現が違っていたり、一部に違和感があったりするものは、要注意である。

・えひめこども美術展のように、美術教師や図工主任などと連携して読書感想画にも力を入れて取り組むと、より良い作品が出てくるのではないか。

 最優秀作品を紹介します。