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第46回 愛媛県養護教員研究大会

11月14日(金)

 終日、第46回愛媛県養護教員研究大会が開催されました。

 午前中は、「頭部外傷時に養護教諭が感じる困難を解消するための手立て ー頭部外傷チェックリストの活用を通してー」と題し、新居浜市立中萩中学校 養護教諭 篠原美和子先生に支部発表をしていただきました。今回初めての試みとして、ブレイクアウトルームを活用し、会場・オンライン共に参加者同士のグループディスカッションを実施し、現場で起こりやすい判断や対応の迷いについて、多くの課題を共有しました。続いて、新居浜支部が行った研修内容をもとに、頭部外傷チェックリストの活用の有用性を学びました。これらを適切に用いることで、緊急度や重症度の判断基準が明確化し、さらに対応の根拠を示すことができるなど、養護教諭が日常的に感じている困難を軽減する手立てとなることを理解しました。支部発表後は、愛媛県総合教育センター指導主事 和田知子先生より指導助言をいただきました。

 午後からは、「備え大丈夫?東日本大震災の経験から災害を考える」と題し、宮城大学看護学群准教授 金野智津先生にご講演をいただきました。当時の学校の対応について、教職員や子ども、地域の様子を交えてお話していただきました。緊急時に学校が果たす役割や日頃からの備えの重要性について深く考える貴重な機会となりました。日常的な準備やマニュアルの見直し、最悪の事態を想定した訓練の必要性を改めて実感しました。

 会場・オンラインで参加いただいた先生方、実り多い研究大会になったことと思います。今回学んだことを今後の学校保健活動に生かし、安心できる学校づくりに繋げてほしいと思います。