お知らせ

第36回読書感想画コンクール県審査会 

 1月10日(金)に松山市立東雲小学校で、第36回読書感想画コンクール県審査会が行われました。

 

【講師の松山市立窪田小学校校長 大倉匡仁先生から、絵画の指導や審査について御指導をいただきました。その一部を紹介します。】

・子どもの絵とは、自然と自分の描きたいものが大きく描かれるものである。また、本を読んで感動したり楽しかったりしたことが、豊かな線や色となって表れる。

・さらに、高学年、中学生へと発達の段階が上がると、構図や色彩を工夫して感動を伝えようとすることができるようになる。子どもたちの感性を大切にしてあげたい。

・画面全体の彩度が低く、主題となるものが分かりづらい時は、審査で話題に上がったように、白色を加えるなどして浮かび上がらせるのも一つの手である。

・物語とあまりかけ離れすぎてもいけないが、物語を読んで発想を広げているのであれば、ある程度は認めてあげてもよいのではないか。

・指導する中で、技術、手法を教えてあげることも必要だが、子どもたちの感性を大切にしてやりたいというジレンマがある・・・(という質問に対して) → 作品を完成させることが目的だとは、学習指導要領に書かれていない。私自身の経験から、よい活動ができたら、結果としてよい作品が残ると感じている。子どもの感性を大切にするために行う次時の教材研究として、一人一人に応じた支援内容・方法を考えておき、一律ではなく、題材の範囲内での個別最適な指導・声掛けをしてあげてほしい。

 ・小学校1年生で、人間を描くのが苦手な児童がいるが、どのように指導したらよいか(という質問に対して) → 1年生の段階では、いわゆるプロポーションの整った人間など求めなくてもよいのではないか。逆に、誇張やアンバランスは、子ども特有の面白さとして捉えてやればよい。焦る必要はない。子どもが、自分の思うような人間が描きたいと望むタイミングで参考作品を見せるなどして、気付かせていくのが最良だと思う。

 

【審査で気を付けているポイント】描かせる際の参考にしてください。

・子どものオリジナルの表現が光っているものか。裏面の作文にも、絵の表現方法だけではなく、絵に対する思いがあふれているか。

・本の挿絵や構図と似ていないか。アニメのキャラクターが入っていないか。

(これらを、感想画の基となった本と照らし合わせて確認している。)

 

【最優秀作品を紹介します。】